我が青春の自販機を思い起こして

我が青春の自販機を思い起こして

学生の頃の話だが、まだまだ未成熟だったわたしにとって自販機にはつねに熱い魅力を感じていた。

田舎育ちのわたしにとって、夜中の溜まり場といえばコンビニなどではなくて自販機のあるちょっとした休憩スペースだったし、売られているものもそれはもう素敵極まりないものが多かった。

特に好きでよく好んで利用したものに、インスタントラーメンやインスタントのウドンがあった。

あの頃は夜の22時を過ぎてもタバコも酒も販売していたから、夜中に晩酌を求めたりニコチンを切らしてしまった大人たちが寄っていくことも多かった。

当然ながらtaspoなんてものは存在すらしていなかったことを思い出す。

そう考えれば当時の自販機には夢が詰まっていた。

今でも信じられないようなアイデアが詰まった製品が、たくさん世に出回っているけれども、あの頃のような奇妙に手軽ながら、やたらと味のある楽しみ方とはまた違った雰囲気なのは、きっとそれが時代の流れなんだろう。

とある国にある、驚きの自販機について

最近はやれコンビニエンスストアだ、ファーストフードだと簡易的に利用できる本格的な店舗という当たり前の状況に慣れきってしまっているようにも思う。

だからといってそれを否定する気はまるで無いが。

つい先日、とあることから面白い自販機の存在を知った。

昔から自販機には並々ならぬ関心があるにはあったが、だからと言って何かをしようとは思わなかった。

しかし、思わず語り出してしまいたくなるほど面白いと感じたのは、まさに久しぶりだった。

その店舗では綺麗なグラスの入った自販機が置かれていた。

中身をよくみればガラス細工の美しい食器たちなのだが、どれも統一感がまるでないことに違和感を感じるだろう。

なぜなら、その自販機はコインを入れてボタンを押しても何一つ商品は出てこないからだ。

驚きの自販機

ボタンを押す事によって美しい食器たちは押し出され、やがてそのまま落下し、盛大な音声とともに破壊音をばら撒く、ただ、それだけための自動販売機なのだ。